ブログトップ

日々のなんだかんだ

blende1.exblog.jp

自然を名づける

c0140656_1721078.jpg

 遺伝子解析により生物の系統を明らかにする分子系統学の研究が進んだことで、タカ目からハヤブサ類が分かれ、ハヤブサ目が新たに独立したのは記憶に新しいところですが、↑の本、鳥類を含む生物分類学の歴史やそれぞれの分類の原理・原則を大雑把に、素人にもわかるように述べたもの。

 アリストテレスの分類に始まり、環世界センスに基づくリンネの分類を経て、19世紀ダーウィンの進化論の影響を受けた進化分類学、20世紀に入って以降は数量分類学や分子分類学、果ては分岐学派のことまで、生物分類には一切縁がなかったyoss70にもわかりやすく書かれています。

 最新の急進的な分類によると魚類というカテゴリーは存在しないとか、鳥類は恐竜だとかってなショッキングが帰結が導き出されるようですが、その辺りの詳しい経緯、ご関心の向きはぜひご自分で手にとってご覧ください。

 表紙のきれいな、というか奇妙な鳥のイラストに魅かれて買ってみました。一般書とは言え、湯船とベッドでちょこちょこ読むだけでは読了までにひと月近くかかってしまいました。

 生物種は300万~3000万種くらい存在すると見積もられているということ、にもかかわらずこれまでに分類・命名されているのは180万種に過ぎないということを知るにつけ、まだまだわからんことはたくさんあるんだなぁ、と一方で実感しつつ、見積もりの幅の大きさに、生物分類学というのはなんて悠長なおおらかな学問なんだろうと他方で微笑ましくも思いました。

 あ、yoss70、高校では化学選択で共通一次も化学だったので(ちなみに共通一次の化学は100点満点とれましたv^^)、文系ながら生物は高校一年生の時に理科Iでちょっとやっただけなんです、はい。^^;

 進化分類学のところだったかな、菌類と植物と動物の分岐ではまず菌類と動物を含むグループが植物と分離したってくだり、なかなか刺激的でした。その解説にあった「ピザの上で隣り合ったトマトとマッシュルーム、進化の観点から言えば、マッシュルーム(菌類)は隣のトマト(植物)より、ピザを食べようとする人間(動物)とより近縁なのである」ってな内容の説明はなんともはやって感じで特に印象に残りました。^^

(追記) 朝日新聞のHPに↑の本の書評がありました。ここをご覧ください。

 




 
[PR]
by blende1 | 2014-03-01 17:31 | Comments(0)
<< 消費税、8%への税率アップの前日 ソチ五輪も終わったので、 >>