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視覚の記憶・死角の記録

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小保方晴子さんと『ちいさなちいさな王様』

 え~、STAP細胞ですか?、巷は小保方晴子さんの話題で持ち切りですが、その小保方さんが中学生の時に書いた読書感想文、ご覧になりました? まさに、栴檀は双葉より芳し、を地で行く圧巻の文章! あ、その感想文はこちらです。リンク切れになってこの文につながらないのも残念極まりないので、出典明記の上、長いけど、以下引用:

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「ちいさな王様が教えてくれた 大人になるということ」--松戸市立第六中2年・小保方晴子

 私は大人になりたくない。日々感じていることがあるからだ。それは、自分がだんだん小さくなっているということ。もちろん体ではない。夢や心の世界がである。現実を知れば知るほど小さくなっていくのだ。私は、そんな現実から逃げたくて、受け入れられなくて、仕方がなかった。夢を捨ててまで大人になる意味ってなんだろう。そんな問いが頭の中をかすめていた。でも、私は答えを見つけた。小さな王様が教えてくれた。私はこの本をずっとずっと探していたような気がする。

 「僕」と私は、似ているなと思った。二人とも、押しつぶされそうな現実から、逃げることも、受け入れることもできずにいた。大人になるという事は、夢を捨て、現実を見つめる事だと思っていた。でも、王様は、こう言った。「おまえは、朝が来ると眠りに落ちて、自分がサラリーマンで一日中、仕事、仕事に追われている夢をみている。そして、夜ベッドに入るとおまえはようやく目を覚まし一晩中、自分の本当の姿に戻れるのだ。よっぽどいいじゃないか、そのほうが」と。私はこの時、夢があるから現実が見られるのだという事を教えられたような気がした。

 小さな王様は、人間の本当の姿なのだと思う。本当はみんな王様だったのだと思う。ただ、みんな大人という仮面をかぶり、社会に適応し、現実と戦っていくうちに、忘れてしまったのだと思う。

 いつか、小さな王様と「僕」がした、永遠の命の空想ごっこ。私は、永遠の命を持つことは、死よりも恐ろしい事だと思う。生きていることのすばらしさを忘れてしまうと思うからだ。それに、本当の永遠の命とは、自分の血が子供へ、またその子供へと受けつがれていくことだと思う。

 王様は、人は死んだら星になり、王様は星から生まれると言っていた。私は、王様は死んでいった人々の夢であり願いであるような気がした。人間は死んだら星になり、王様になり、死んでから永遠がはじまるみたいだった。こっちの永遠は、生き続ける永遠の命より、ずっとステキな事だと思う。

 「僕」は王様といっしょにいる時が、夢なのか現実なのかわからない。と言っていたけれど、きっと「僕」は、自分の中の現実の世界に小さな王様を取り入れることによって、つらい現実にゆさぶりをかけ、そこからの離脱を見い出しているのだと思う。

 「僕」は王様にあこがれているように見えた。つまり、自分の子供時代に、ということになるだろう。私も、自由奔放で夢を見続けられる王様をうらやましく思う。でも、私はそう思うことが少しくやしかった。なぜなら自分の子供時代を、今の自分よりよいと思うということは、今の自分を否定することになるのではないかと思ったからだ。まだ私は、大人ではない。なのに、今から、自分を否定していては、この先どうなっていってしまうのだろうと思って恐かった。でも、また一方では、「前向きな生き方」や「プラス思考」などというものは、存在しないようにも思えた。

 夢には、二面性があると思う。持ち続ける事も大切だが、捨てる事もそれと同じ位大切な事なのだと思う。どちらがいいのかは、わからない。また、私がこの先どちらの道に進むのかも。ただ、言えることは、みんなが夢ばかり追いかけていては、この世は成り立たなくなってしまうということだけなのだと思う。

 私は王様の世界より、人間の世界の方がスバラシイこともあると思った。なぜなら、人間には努力で積み重ねていくものがあるからだ。子供のころから培ってきたものは、なに物にも勝る財産だと思うからだ。王様の世界では生まれた時が大人だからそれができない。

 絵持ちの家に行ってから消えてしまった王様は、もう「僕」の前には現れないと思う。なぜなら、もう「僕」には王様の存在の必要がなくなったからだ。私と「僕」は答えを見つけた。「夢を捨ててまで大人になる意味」の答えを。それは、「大人になる為に、子供時代や夢がある」ということだ。最後の赤いグミベアーは、さようならのメッセージなのだと思う。

 これからは「僕」も私も前を向いて生きていけると思う。王様は、まだ答えの見つからない、王様がいなくて淋しがっている人の所へ行ったのだろう。

 私は本の表紙に名前を書いた。王様が教えてくれた事を大人になっても忘れないように。

 王様の存在が夢か現実かはわからないが、この本を読む前の私にとっては夢であった。しかし、少なくとも、今の私の心の中で生きている王様は現実だということは紛れもない事実である。

 世の中に、ちいさな王様と友達になる人が増えたら明るい未来がやってくる。そう思ってやまないのは私だけではないのであろう。

(以上、URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000003-maiall-culより引用)

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 中2の文章ではないですね。^^; yoss70も同じ本をドイツ語原文で20年ほど前に相当苦労して読んだ覚えがあったので(原文読んだ1年後に日本語訳も入手!というか、日本語訳でるとは思ってませんでした。汗)書架を探してみると、果たしてありました。↓ ぢつに懐かしいです。^^
小保方晴子さんと『ちいさなちいさな王様』_c0140656_20374931.jpg

 さすがに読んだときすでに大学生だったので読書感想文は書きませんでしたけどね・・・。^^;

 この本、いまアマゾンで見てみるとベストセラー1位で新品は3~5週間待ち、古本は定価の2倍の価格がついてるようですね。偉人が子供の時に読んでた本、気になる気持ち・あやかりたい気持ちはよくわかります。でも読んでも凡人は凡人、なのですけどね。あ、僕が実例です。(滝汗)







# by blende1 | 2014-02-01 20:41

今日の新聞から

声優の永井一郎さん、逝く
 波平さん役としてその声を聞いたのがおそらく最初でしょうが、アニメ好きのyoss70としては小学生時代に熱中した『機動戦士ガンダム』のナレーションの人、という印象が特に強いです。新聞記事で経歴を読むに大学の先輩であることが判明・・・。今日まで知りませんでした。^^; 声優という仕事がまだまだ低く見られていたころから長きに亘って活躍されてこられましたが、また一人、好きなアニメに関わった方がお亡くなりになるとは、寂しいですね。ご冥福をお祈りします。

伊吹山で入山料300円、この5月から
 イヌワシを撮りに鳥友と年10回は入る山ですが、ドライブウェイを利用する人は関係ないのでしょうか? 車での通行料3000円にプラスして請求されるのかな? たださえ、去年から山頂駐車場での車中泊ができなくなって痛いのに・・・。新年度からは高速道路の休日半額もなくなるみたいだし(3割引き?)、つらいなぁ~。
# by blende1 | 2014-01-29 19:56

最近のニュースから

一般女性に平手打ち3発のデヴィ夫人
毒舌キャラで売るのは勝手だけど、手ぇ出したらダメでしょ、手ぇ出したら!

ファミマのフォアグラ弁当販売中止
フォアグラは残酷な育て方の結果だから弁当にして出すな!とかって苦情が22件来たことを受け、ファミマでは販売中止を決定したそうな。たしかに残酷な育て方だけど、でもそれ言っちゃあ、おしまいじゃない? 肝臓を肥大させるために鴨・鵞鳥に無理矢理食べさせるのは残酷だけど、人間が肉を食べるために例えば牛・豚殺すのは残酷じゃないって言うの? 

『明日、ママがいない』について
見たことありませんが、新聞やネットの記事読む限りでは放送やめるべきなんじゃないかと思います。なんだかだ言ってテレビの影響力って大きいから、誤った理解が広まって定着しちゃうでしょうよ、このままじゃあ。
# by blende1 | 2014-01-24 19:05

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 昨日の日曜日、鳥撮りの最中に愛車の総走行距離が11万1111kmに達しました。オドメーターが11万kmに達したときにトリップメーターBも0000に戻しておいたので、こちらも1のぞろ目。おまけに気温まで、それまでマイナス3度だったのが、雪もやんで雲間から日も差してきて、お誂え向きに1度になったのでした。v^^
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 あいにく、鳥さんとの出会いは貧相極まりありませんでしたが・・・。^^;;
# by blende1 | 2014-01-20 18:01

天空の白鷺

 2013年の鳥見納めは白鷺で。と言っても本物の鳥ではなく(シラサギという名前の鳥はいない!)、姫路城のこと。

 2013年の大晦日に訪れた姫路城は「天空の白鷺」イベントも大詰め。あ、ご存じない方のために、こんな↓状態だったのです、姫路城。
天空の白鷺_c0140656_22105046.jpg
 なんのことはない、50年ぶりの大天守保存修理工事中だったんですね。で、覆いがかけられているというわけ。

 そんなの見ても面白くないじゃん!、なんて思わないでくださいよ。yoss70、兵庫県生まれで、0歳~24歳までの25年間を兵庫県で過ごしましたので、姫路城なんて、世界遺産に登録される前から、やれ家族旅行だ、やれ学校の遠足だ、やれ遠方の親戚を案内だ、で何十回、は大げさですが、10回以上訪れ、その都度天守にも上ってますから。

 それより今回の目玉は、大天守を外側から間近に見られるってこと。そう、↑の覆い、上の左の方に窓みたいなのがあるでしょ? そこ、ぢつは大天守見学フロアになってるんです。そこで撮った写真がこれ。↓
天空の白鷺_c0140656_22234799.jpg
 保存修理までも見世物にしてしまう商魂の逞しさは置いておいて、面白い企画だと思います。前回の昭和の大修理にはこんなことしなかった、と言うかできなかったし、次は50年後(yoss70は93歳!?)ですからね、ぜひ今回見ておきたかったのです。

 それにしても2枚目、VoigtländerのUltra Wide-Heliar 12mm F5.6で撮ってますが、なんて歪みのない素直なレンズなのでしょう。惚れ直してしまいました。^^ なので同じレンズの写真をもう一枚。この年齢の女の子にはこのイベントの面白さは理解できませんね。^^;
天空の白鷺_c0140656_2230484.jpg

# by blende1 | 2014-01-18 22:31