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自然を名づける

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 遺伝子解析により生物の系統を明らかにする分子系統学の研究が進んだことで、タカ目からハヤブサ類が分かれ、ハヤブサ目が新たに独立したのは記憶に新しいところですが、↑の本、鳥類を含む生物分類学の歴史やそれぞれの分類の原理・原則を大雑把に、素人にもわかるように述べたもの。

 アリストテレスの分類に始まり、環世界センスに基づくリンネの分類を経て、19世紀ダーウィンの進化論の影響を受けた進化分類学、20世紀に入って以降は数量分類学や分子分類学、果ては分岐学派のことまで、生物分類には一切縁がなかったyoss70にもわかりやすく書かれています。

 最新の急進的な分類によると魚類というカテゴリーは存在しないとか、鳥類は恐竜だとかってなショッキングが帰結が導き出されるようですが、その辺りの詳しい経緯、ご関心の向きはぜひご自分で手にとってご覧ください。

 表紙のきれいな、というか奇妙な鳥のイラストに魅かれて買ってみました。一般書とは言え、湯船とベッドでちょこちょこ読むだけでは読了までにひと月近くかかってしまいました。

 生物種は300万~3000万種くらい存在すると見積もられているということ、にもかかわらずこれまでに分類・命名されているのは180万種に過ぎないということを知るにつけ、まだまだわからんことはたくさんあるんだなぁ、と一方で実感しつつ、見積もりの幅の大きさに、生物分類学というのはなんて悠長なおおらかな学問なんだろうと他方で微笑ましくも思いました。

 あ、yoss70、高校では化学選択で共通一次も化学だったので(ちなみに共通一次の化学は100点満点とれましたv^^)、文系ながら生物は高校一年生の時に理科Iでちょっとやっただけなんです、はい。^^;

 進化分類学のところだったかな、菌類と植物と動物の分岐ではまず菌類と動物を含むグループが植物と分離したってくだり、なかなか刺激的でした。その解説にあった「ピザの上で隣り合ったトマトとマッシュルーム、進化の観点から言えば、マッシュルーム(菌類)は隣のトマト(植物)より、ピザを食べようとする人間(動物)とより近縁なのである」ってな内容の説明はなんともはやって感じで特に印象に残りました。^^

(追記) 朝日新聞のHPに↑の本の書評がありました。ここをご覧ください。

 




 
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by blende1 | 2014-03-01 17:31 | Comments(0)

帰ってきたヒトラー

 ベストセラーと聞けば読みたくなるミーハーなyoss70です。^^; 1月末に上下巻まとめてポチったこの本↓、一昨日ようやく読み終わりました。
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 アマゾンの書評とかでは現代社会に対する風刺の作品なのだそうですが、正直な読後感はそうではなく・・・。まあ、笑うところは違うよなって印象のある国の小説ですからしかたがないですが。思ったのは他人を理解することの難しさ、理解しあえているようでそれが誤解以外の何物でもないのに、当事者は双方とも相手のことをわかったつもりになっている、その状況の恐さと面白さを痛感したってことでしょうか。

 世の中、相手のこと理解せずとも事は進むし、時は流れる。わかり合えないことがデフォルトで、そこからしか何も始まらないし、むしろ何も始まらないことの方が多いんだな、なんて。
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by blende1 | 2014-02-19 20:21 | Comments(0)

小保方晴子さんと『ちいさなちいさな王様』

 え~、STAP細胞ですか?、巷は小保方晴子さんの話題で持ち切りですが、その小保方さんが中学生の時に書いた読書感想文、ご覧になりました? まさに、栴檀は双葉より芳し、を地で行く圧巻の文章! あ、その感想文はこちらです。リンク切れになってこの文につながらないのも残念極まりないので、出典明記の上、長いけど、以下引用:

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「ちいさな王様が教えてくれた 大人になるということ」--松戸市立第六中2年・小保方晴子

 私は大人になりたくない。日々感じていることがあるからだ。それは、自分がだんだん小さくなっているということ。もちろん体ではない。夢や心の世界がである。現実を知れば知るほど小さくなっていくのだ。私は、そんな現実から逃げたくて、受け入れられなくて、仕方がなかった。夢を捨ててまで大人になる意味ってなんだろう。そんな問いが頭の中をかすめていた。でも、私は答えを見つけた。小さな王様が教えてくれた。私はこの本をずっとずっと探していたような気がする。

 「僕」と私は、似ているなと思った。二人とも、押しつぶされそうな現実から、逃げることも、受け入れることもできずにいた。大人になるという事は、夢を捨て、現実を見つめる事だと思っていた。でも、王様は、こう言った。「おまえは、朝が来ると眠りに落ちて、自分がサラリーマンで一日中、仕事、仕事に追われている夢をみている。そして、夜ベッドに入るとおまえはようやく目を覚まし一晩中、自分の本当の姿に戻れるのだ。よっぽどいいじゃないか、そのほうが」と。私はこの時、夢があるから現実が見られるのだという事を教えられたような気がした。

 小さな王様は、人間の本当の姿なのだと思う。本当はみんな王様だったのだと思う。ただ、みんな大人という仮面をかぶり、社会に適応し、現実と戦っていくうちに、忘れてしまったのだと思う。

 いつか、小さな王様と「僕」がした、永遠の命の空想ごっこ。私は、永遠の命を持つことは、死よりも恐ろしい事だと思う。生きていることのすばらしさを忘れてしまうと思うからだ。それに、本当の永遠の命とは、自分の血が子供へ、またその子供へと受けつがれていくことだと思う。

 王様は、人は死んだら星になり、王様は星から生まれると言っていた。私は、王様は死んでいった人々の夢であり願いであるような気がした。人間は死んだら星になり、王様になり、死んでから永遠がはじまるみたいだった。こっちの永遠は、生き続ける永遠の命より、ずっとステキな事だと思う。

 「僕」は王様といっしょにいる時が、夢なのか現実なのかわからない。と言っていたけれど、きっと「僕」は、自分の中の現実の世界に小さな王様を取り入れることによって、つらい現実にゆさぶりをかけ、そこからの離脱を見い出しているのだと思う。

 「僕」は王様にあこがれているように見えた。つまり、自分の子供時代に、ということになるだろう。私も、自由奔放で夢を見続けられる王様をうらやましく思う。でも、私はそう思うことが少しくやしかった。なぜなら自分の子供時代を、今の自分よりよいと思うということは、今の自分を否定することになるのではないかと思ったからだ。まだ私は、大人ではない。なのに、今から、自分を否定していては、この先どうなっていってしまうのだろうと思って恐かった。でも、また一方では、「前向きな生き方」や「プラス思考」などというものは、存在しないようにも思えた。

 夢には、二面性があると思う。持ち続ける事も大切だが、捨てる事もそれと同じ位大切な事なのだと思う。どちらがいいのかは、わからない。また、私がこの先どちらの道に進むのかも。ただ、言えることは、みんなが夢ばかり追いかけていては、この世は成り立たなくなってしまうということだけなのだと思う。

 私は王様の世界より、人間の世界の方がスバラシイこともあると思った。なぜなら、人間には努力で積み重ねていくものがあるからだ。子供のころから培ってきたものは、なに物にも勝る財産だと思うからだ。王様の世界では生まれた時が大人だからそれができない。

 絵持ちの家に行ってから消えてしまった王様は、もう「僕」の前には現れないと思う。なぜなら、もう「僕」には王様の存在の必要がなくなったからだ。私と「僕」は答えを見つけた。「夢を捨ててまで大人になる意味」の答えを。それは、「大人になる為に、子供時代や夢がある」ということだ。最後の赤いグミベアーは、さようならのメッセージなのだと思う。

 これからは「僕」も私も前を向いて生きていけると思う。王様は、まだ答えの見つからない、王様がいなくて淋しがっている人の所へ行ったのだろう。

 私は本の表紙に名前を書いた。王様が教えてくれた事を大人になっても忘れないように。

 王様の存在が夢か現実かはわからないが、この本を読む前の私にとっては夢であった。しかし、少なくとも、今の私の心の中で生きている王様は現実だということは紛れもない事実である。

 世の中に、ちいさな王様と友達になる人が増えたら明るい未来がやってくる。そう思ってやまないのは私だけではないのであろう。

(以上、URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000003-maiall-culより引用)

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 中2の文章ではないですね。^^; yoss70も同じ本をドイツ語原文で20年ほど前に相当苦労して読んだ覚えがあったので(原文読んだ1年後に日本語訳も入手!というか、日本語訳でるとは思ってませんでした。汗)書架を探してみると、果たしてありました。↓ ぢつに懐かしいです。^^
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 さすがに読んだときすでに大学生だったので読書感想文は書きませんでしたけどね・・・。^^;

 この本、いまアマゾンで見てみるとベストセラー1位で新品は3~5週間待ち、古本は定価の2倍の価格がついてるようですね。偉人が子供の時に読んでた本、気になる気持ち・あやかりたい気持ちはよくわかります。でも読んでも凡人は凡人、なのですけどね。あ、僕が実例です。(滝汗)







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by blende1 | 2014-02-01 20:41 | Comments(2)